膝の痛み・膝痛(大腿膝蓋関節炎)【芦屋・西宮 鍼灸香春】

膝の痛み・膝痛(大腿膝蓋関節炎)

 

「大腿膝蓋関節炎」

 

 大腿膝蓋関節炎は、特に足を曲げ伸ばしする時に引っかかる感じがあったり、痛んだりします。

そして、膝のお皿を押さえたまま、膝を屈伸すると痛みが軽減します。

 左の図のように、膝のお皿(膝蓋骨)は足の骨に乗っかっているんですが、

屈伸する時はこの足の骨を滑るように移動します。

この時、滑らかに移動できればいいんですが、引っかかったりすると痛みや違和感を感じるわけです。

 大腿膝蓋関節炎は、変形性膝関節症と間違われることもあります。

正確にいうと、変形性膝関節症はあっても、痛みの正体は大腿膝蓋関節炎というケースです。

このケースは結構多いので、膝の痛みがある方は一度鍼灸院へ行ってみてください。

 

「大腿膝蓋関節炎」の原因

 大腿膝蓋関節炎は膝のお皿と足の骨がこすれて、摩擦で痛みが発生する症状です。

 O脚などの足の骨の変形によって発症することもありますが、

多くの場合、特になにも異常がないのに痛みだけある場合は、太ももの筋肉の緊張が原因です。

 膝のお皿には太ももの筋肉がくっついています。

太ももの筋肉は4本あり、まとめて大腿四頭筋と呼ばれます。

左の図では3本しか見えませんが、1本はこの下に隠れています。あ、青い矢印は無視してください。

 これらの筋肉の内、より緊張の強い筋肉に引っ張られて、お皿が脱線して痛みが発生します。

多くの場合は外側の筋肉(外側広筋)の緊張が強くなりやすく、お皿も外側へ引っ張られてしまいます。

これを戻してあげると、痛みはかなり楽になるわけです。

 ただ、大腿四頭筋の過緊張は、骨盤の位置や股関節、O脚の有無など、

いろいろな要素が作用しています。最終的には、部分だけではなく、

全身を施術する必要がありますが、まずは痛みの対処がなにより重要でしょう。

「大腿膝蓋関節炎」の鍼灸治療

 大腿膝蓋関節炎は鍼灸の得意とする疾患です。

 局所的にはお皿の下へ鍼を潜り込ませるように、深く打ちます。

お皿と足の骨の間に鍼を入れるわけです。ずーんとした響きがあります。

場合によっては、変形性膝関節症の時にも出た知熱灸(大きいお灸)で温め、

じわっと汗をかかせたりします。発汗させて熱を取っているわけです。

 これだけでも屈伸はかなり楽になるんですが、他に、足首の崑崙や太谿といったツボや

腰の骨あたりにある五枢(ごすう)という聞きなれないツボを使います。

五枢は太ももの筋肉が始まるところにあるので、それを緩めることができます。

崑崙や太谿はアキレス腱やヒラメ筋といった、ふくらはぎの筋肉を緩めて動きを改善します。

ふくらはぎの筋肉は足首や膝の動きにも大きく関与しますから、これは意外に重要です。

筋肉の緊張による疾患なので、緊張を緩めることはとても大切なのです。

 

「大腿膝蓋関節炎」のその後

 自宅でできるエクササイズとしては、太ももを手の平で捏ねるように

マッサージするのもよいでしょう。お風呂で暖まりながらやると更に効果的です。

 左の図のような、太ももを伸ばすストレッチもいいと思います。

 

 以上のようなことを試してみて、あまり効果がないようなら、一度鍼灸院へいらしてみてください

 

芦屋 鍼灸 香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

 

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