【足竅陰(あしきょういん)】【芦屋・西宮 鍼灸香春】

【胆経井穴。足の第4趾末節骨の爪甲角の外方1分に取穴する】

 今回からは『胆経』のツボを紹介してさせていただきます。

 東洋医学ではすべてのものは、ひとまず陰と陽の二つに分類されます。経絡も同じで、各経絡は

【陰経】肝経、 心経、 脾経、 肺経、 腎経

【陽経】胆経、小腸経、胃経、大腸経、膀胱経 となり、五行に分けると、

    【木】 【火】【土】 【金】 【水】

と定義されます。つまり肝経は【木・陰経】であり、胆経は【木・陽経】となります。つまり

肝経と胆経は【木】のそれぞれ陰と陽を司っているわけです。陰陽は表と裏ともいわれます。

 肝経と胆経は同じクラスの男女のようなもので、性質も似通っていますし、肝経が不良(“邪”)に

絡まれていると、胆経が代わりにその邪を引き受けてくれます。つまり邪に襲われて肝の病になる時は、

先に身代わりなってくれる胆経に反応が出るということです。

 肝経は陰経のグループに属していて、内太腿やお腹など人体の軟らかい部分を走行しているので、

十分にデリケートに扱う必要がありますが、胆経は陽の属性で、筋肉の多い部分を通過するため、そこ

まで神経質にならなくても構いません。そのため、邪の反応が胆経に現れて緊張したりしている時は

少し強めの鍼で、邪を処理したりします。これを「瀉法(シャホウ)」といいます。

 前置きが長くなりましたが、『竅陰』はそんな胆経の最後に来るツボです。これには、井穴なので

始まりのツボとするという説もあるんですが、教科書に倣って最後のツボということにしておきます。

 『竅陰』は井穴なのですが、【木】属性とされる肝経井穴の『大敦』とは異なり、【金】の属性を

持つとされます。鍼灸の古典『甲乙経(コウオツキョウ)』などにはそう明記されているんですが、これも

異説があって、実質的には【木】と扱うともいわれます。

 なんにせよ、『竅陰』も季節でいうと春を司ります。『大敦』も同じく春を司り、どちらもちょうど

今くらいの季節によく使うツボです。その『大敦』は肝経の働きを促して健康を増進するために使う

わけですが、『竅陰』はその肝経に春の病を引き起こそうと忍び寄ってくる邪を退治するために使う

ツボになります。肝経は陰であり、胆経は陽ですから、陰と陽にはこうした役割分担があるわけです。

 春先の風邪や微熱、イライラや頭痛、不眠、寝違え、身体を捻れない、や股関節の痛みなどが

ある方は、ちょっと強めに足の薬指の爪のあたりをマッサージしてみるとよいでしょう。

 

【主治・効能】

熱病で四肢煩熱する者、心臓肥大、肋膜炎、吃逆して呼吸困難、頭痛、視神経痛、聴神経麻痺

扁桃腺炎、舌炎、肘の挙上不全、膝の屈伸不能、足跗炎、神経痙攣、局部の筋肉痙攣

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』より)

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

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