『中都(ちゅうと)』【芦屋・西宮 鍼灸香春】

【肝経郄穴。脛骨内側面の中央。内果尖の上方7寸に取穴する

 本穴は前回の蠡溝の少し上に位置するツボで、「郄穴(ゲキケツ)」という別称があります。

 一般に「郄穴」は急性の症状や強度の痛みに用いるとされますが、『中都』は肝経に属するため、血に

まつわる不調や痛み、特に生理痛子宮出血などの婦人科疾患に効果的なツボです。当院の場合は下肢の

筋肉痛引き攣り痙攣にもよく用います。

 これらの症状は血が巡らないことで停滞したり、不足したりするために起こる痛みなので、本穴で血を

誘導して循環を促し、痛みを取り去るというわけです。

 【ツボの取り方】

 本穴は下腿の内側の、膝から内踝の中点で向こう脛の平たくなっている所に取穴します。少しヘコんで

いますから、丁寧に触ればわかると思います。

 セルフケアとしては蠡溝と同様、痛みを感じる程度に指で圧迫して、その痛みがマシになるまで

続けるか、鍼やチクっと感じる程度のお灸をして下さい。ただ、お灸をする場合は火傷になりやすい部位

なのであまり熱くするのはお勧めできません。専門の鍼灸院を訪ねられるのがよいでしょう。

【主治・効能】

・鉛毒疝、腸疝痛、腓腹部の厥冷、子宮出血、産後の排出物止まざる

・疝気、肝胆疾患、腸疝痛、腹部急痛、尿閉、子宮出血、月経過多、帯下過多、産後排出物止まず

 陰嚢水腫、腓腹筋部厥冷、破傷風

・下腹部脹痛、細菌性下痢、疝気、子宮出血、赤白帯下、月経不順

・崩中、腸癖、㿉疝、産後悪露などの諸陰症を治す

・婦人科の痛み、生理出血の長引く場合によい

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』

 『鍼灸集錦(鄭魁山)』『鍼灸経穴名の解説(高式国)』

 『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』)

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【はり灸専門】

芦屋市大原町の鍼灸院。JR芦屋駅より徒歩6分。東洋医学(鍼灸、漢方)で、首コリ、肩コリ、五十肩、腰痛、ぎっくり腰、膝痛、季節の不調、自律神経失調症、頭痛、耳鳴、めまい、鬱、不眠などに対応します。芦屋、西宮、東灘、灘区、神戸、宝塚などで鍼灸院をお探しの方へ。

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