【お知らせ】
7月23日 ブログに【大柴胡湯】を追加しました。
『承気湯類』同様、こちらも便秘の漢方薬としてよく紹介される漢方薬です。
確かに効能はよく似ていて、本方も消化器系を意味する「陽明(ヨウメイ)」に熱が籠ってしまい、便秘となっているのが使用条件になります。
ただ、これだけだと『承気湯類』と同じということになってしまいます。本方の相違点は陽明のみならず、少陽にも熱が籠っている所です。少陽の熱は下しただけでは除き切れないため、柴胡剤を使うことになります。
適応するタイプはおよそ体格がよく、過食気味の、所謂実証タイプの方で、多くの場合、肋骨の下あたりが硬く張って、圧迫すると嫌な痛みがあります。これを胸脇苦満(キョウキョウクマン)といいます
このような症状がある方の便秘、肩こり、のぼせ、高血圧、動脈硬化、胃酸過多、首肩こり、頭痛、めまい、不眠、蕁麻疹、ノイローゼ、糖尿病などに適しています。
柴胡剤シリーズには他にも『小柴胡湯』や『柴胡桂枝湯』などがあり、体力の強弱や症状、病理状態などによって微妙に使い分けが必要です。
ご興味のある方は「こちら」より、ご一読ください。