『足通谷(あしつうこく)』【西宮・芦屋 鍼灸香春】

【膀胱経榮穴。足の第5趾、第5中足指節関節の遠位陥凹部に取穴

 さて…あまり使われないツボ『足通谷』です。本穴は首こりめまい頭痛といった症状に使われると

されています。つまり、逆上せのような、頭に熱が上る症状に効果があるわけです。

 ただ、当院では春~夏にかけての時期に使われることがあります。

 この時期は丁度日中の気温が上がってくる時で、東洋医学的には少陰、少陽の主る期間になります。

五臓でいうと少陰は「心(シン)」、少陽は「心包(シンポウ)」を意味し、共に熱の高まる季節を象徴します。

この期間が二十四節気でいう「春分~大暑」に当たります。

 この時、高くなった気温が熱として腎や膀胱に入ると、腎陰虚を起こして熱による悶え手足の

熱感、のどの渇き、皮膚乾燥、発疹などを引き起こすことがあります。これは火邪によるものです

から、膀胱経榮穴の『足通谷』の出番となることが多々あります。

【主治・効能】

・頚項痙攣、眩暈、衂血、慢性胃病、消化不良、陰嚢萎縮、子宮充血、足跗の炎症

・頚項部痙攣、背部疼痛、腰痛、坐骨神経痛、足背痛、頭痛、脳充血、眩暈、内眥痛、衂血、膀胱炎、頻尿、

 尿閉、陰痿、子宮充血、慢性胃炎、消化不良

・頭痛、眩暈頚項部の強張り・痛み、足趾腫痛など

・凍傷時、三稜鍼にて散鍼

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』

 『鍼灸集錦(鄭魁山)』『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』)

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【はり灸専門】

芦屋市大原町の鍼灸院。JR芦屋駅より徒歩6分。東洋医学(鍼灸、漢方)で、首コリ、肩コリ、五十肩、腰痛、ぎっくり腰、膝痛、季節の不調、自律神経失調症、頭痛、耳鳴、めまい、鬱、不眠などに対応します。芦屋、西宮、東灘、灘区、神戸、宝塚などで鍼灸院をお探しの方へ。

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