首こり・肩こり【芦屋・西宮 鍼灸香春】

首こり・肩こり

首こり・肩こり

 日本で首・肩こりを持つ人は72.5%だそうです。

 これは22年頃の記事になるんですが、10万人を対象に調査した結果だそうで、全面的に信じるかは

ともかく、それなりに信憑性のある調査だと思います。

 こういった調査は自覚症状の有無に左右されるので、自覚のない肩こりという人も考慮すると、もっと

多くなるように思います。

 

首こり・肩こりの原因

 左の図は人間の背中側のイラストです。

 見ていただければわかると思いますが、肩甲骨は背骨と筋肉でつながっていますね。ここに出ている

筋肉以外にも、脊柱起立筋や僧帽筋もありますし、肩甲下筋はその名の通り、肩甲骨の下にあって肋骨と

肩甲骨、上腕骨をつないでいます。あとは頚板状筋や頭板状筋なども背骨と首や頭を連結する筋肉です。

 更に身体の前面では、胸鎖乳突筋という筋肉が耳の後ろから鎖骨へ伸びていますし、斜角筋も首と肋骨

をつなぐ筋肉です。まだあるとは思いますが、有名どころはこのあたりでしょうか。

 つまり首というのは胴体と頭の連結部であるために、肩や肋骨、背中などと筋肉でつながって、

支えられているわけです。

 首こり・肩こりの直接的原因はこれらの筋肉の緊張や炎症にあると考えられます。

 

首こり・肩こりのシン原因

 偉そうにシンとかつけましたが、頚肩の筋肉に緊張や炎症が発生する理由は、

実はわかりません。

 正確にいうと、一元化できないので明言できないというべきでしょうか。

無理にまとめると「姿勢が悪い」になるんですが、それにしても範囲の広い言葉

ですし、姿勢の悪さにもいろいろありますので、あまり意味がありません。それ

以外にも理由はありますし。

 おおよそのパターンとしては、巻き肩、猫背、ストレートネック、側弯、

反り腰、骨盤位置の歪み、股関節の異常、O脚、偏平足、外反母趾とかが考え

られます。もっと意外な理由の場合もあります。他にも、筋肉や靭帯の栄養不足、

内臓不調、加齢なども要因になります。

 私がよく出会うパターンが、大体上記のような場合であって、他にも原因はある

はずです。つまり、言ってはいけないことかもしれませんが、

「首こり・肩こりの原因はコレだ!」と原因を一元化するのは分かりやすいかも

しれませんが、ハズレの確率も相当なものです。

誰かが治った、という方法であなたも治るとは限らないのです。

首こり・肩こりの鍼灸治療

 直接的原因は筋肉のコリなので、マッサージやストレッチなどは有効です。首こりに電気マッサージを

受けるのもよいでしょう。その類の動画はYouTubeにたくさんあります。ぜひ試してみてください。

 楽になるというのは重要です。ただ、リラクゼーションとしてはよいのですが本質的には解決しません

首こりに低周波をあてて、その原因である猫背が治ったりしますか? ありえないですよね。100人に

やれば、奇跡的に1人くらいは治るかもしれませんが。

 腰が回旋しているために背中の筋肉が緊張し、肩甲骨の位置異常が起きて首こりや五十肩になっている

ので、腰のストレッチを指導するという先生の施術を受けれるなら十分効果はあると思います。

 私もストレッチや『葛根湯』の指導をすることはありますが、私の場合はあくまでその場しのぎです。

原因を見つけてアプローチするための時間稼ぎに使うわけです。なにしろ原因候補が多いですし、

4つ5つと症状がある方もおられます。1,2回で「はい、治りました」とはなかなかいきません。

 原因へのアプローチは、それぞれの処置の仕方になりますので、随時追記してゆきます。

ここでは局所的な施術を少し紹介します。時間稼ぎの方法ですね。

 当院で私がよくやるのは、筋緊張が強い場合には温灸や吸い玉、部分的に硬くなっている場合には

知熱灸で発汗を促したりします。これにはごく浅い鍼も併せて用いたりします。胸鎖乳突筋のような、

直接にアプローチしにくい場所によく使います。これは結構気持ちがよく、首や顎の力がすっと力が抜けて

楽になります。顎関節症とか、歯ぎしりをしたりして首が疲れている人にすごく好評です。

 ストレートネックなどがある場合は、首のツボ(『天柱』『風池』)と足首の『崑崙』やふくらはぎの

承筋』『承山』などをよく使います。胸部の『中府』や烏口突起を狙った刺鍼もかなり有効です。

 腕の使い過ぎで肩こり・首こりとなっている方には、前腕の『手三里』『外関』。『肩井』から頚椎を

狙ったり、直接肩に打つこともあります。

 ほかにも腋の下から肩や肩甲骨の裏へ刺鍼したり、『大杼』という背中のツボを使ったりもします。

 脊柱起立筋沿いに、かすかにじーんとする程度の電気針をすることもあります。

 胃腸が弱い虚弱タイプの方で、手足がだるくて疲れやすく、肩が引っ張られるようにしんどいなら、

小建中湯』や『補中益気湯』がよいと思います。

 ストレートネックなどで首の横の胸鎖乳突筋が緊張するなら『小柴胡湯』を指導したりします。

 局所的な処置は書き出すとキリがないので、これぐらいにしておきますが、こうやって少しでも緊張を

楽にしておいて、原因部分をじっくり料理してゆくわけです。

 本質的な原因を探る、ここが欠如していると「楽になる⇔元に戻る」の無限ループに陥ります

 そういう悩みをお持ちの方はおられませんか。

首こり・肩こりの自宅ケア

 本来は原因によって対処すべきポイントは異なるんですが、汎用性の高いものを紹介します。

 イライラがあるなら耳をやや強めに、付け根の部分を伸ばすようなイメージで下へ引っ張りつつ、

円を描いてください。

 腕が重くて上がらず、肋骨の下が緊張して堅くなっている胸脇苦満(キョウキョウクマン)タイプの方なら

左の図の『大包』あたりを圧迫すると、きゅっと痛むと思いますので、そこを少し強めにマッサージ

してみてください。きゅっとした痛みが和らいでくればokです。

 ストレートネック気味で首こりが辛い人は鎖骨の上下を、これも少し強めにマッサージしてみて

ください。あわせて顎関節の後ろ側も優しくマッサージするとより効果的です。

 これは定番ですが『手三里』あたりに筋肉のスジがあると思います。このスジを指でコリコリして

ください。この時、あわせて前腕を回旋すると効果が高まります。

 『合谷』はのぼせを伴うような頚・肩こりに有効です。少し硬くなっている部分がありますので、

それを骨に押し付けるように圧迫してください。ここもきゅっとした痛みが感じられると思います。

硬くなっている所をクニクニと捏ねていると、少し軟らかくなりますのでそれで充分です。

 咳がよく出て首がこるなら『尺沢』の硬くなっている所を圧迫しつつマッサージしてみてください。

尺沢は肘の関節部にスジが通っていると思いますが、そのすぐ外側にあります。

 腕を上げにくい猫背タイプの方には『崑崙』が有効です。左の図で確認していただきたいのですが、

崑崙の下には踵の骨があります。この骨に押し付けるように圧迫してください。キリキリと痛むと

思いますが、しばらくすると痛みが和らぐので、それまで続けてください。15秒くらいでしょう。

 

これらの処置は抜本的な解決方法ではありません。一時的な解消手段だと思ってください

首こり・肩こりのその後

 私は施術する側ですが、自分の施術がこのループにハマっていると気づくことがあります。そういう

時は施術方針を根本的に見直すことにしています。

 以前、どうしてもループから抜け出せなかった腰痛の患者がおられましたが、ある時、極度に足の指が

短い場合はそれが原因となって腰痛が発生することがあると聞いて、そういえばと思い当たったので、

その患者の方に刺絡を試したところ、3日くらいしか持たなかった治療効果が10日、1か月と長期間維持

できるようになったことがありました。

 ループにハマっている方は、一度治療方針の見直しを申し出てみてください。改善に時間がかかるのは

仕方のないことですが、同じパターンを延々と繰り返しているのは、方針自体が誤っていると考えられます。

芦屋・西宮 鍼灸 香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

 

Follow me!

首こり・肩こり【芦屋・西宮 鍼灸香春】” に対して2件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です