呉茱萸湯【西宮・芦屋 鍼灸香春】

呉茱萸湯

 

呉茱萸(辛温)5、人参(甘微寒)3

生姜(辛温)6、大棗(甘平)4

 『呉茱萸湯』は一言でいうと胃を温める漢方薬です。とはいえ、単純に胃が冷えているだけというわけ

ではなく、本来胃にあった熱が冷えに追いやられて、上半身や頭へと逆上せています。

 そのため悪心嘔吐があり、強い頭痛を感じます。また後頭部から項の辺りが凝り、めまい下痢

手足の冷えに悩まされます。

 このような症状は冷飲食をしたことなどで胃を冷やしてしまったため、エネルギー(陽気)の生産が

できなくなって冷え症状をきたし、胃の熱がその冷えによって陽明経へ押し上げられたことで、頭痛

頚肩のコリを発症しているのです。

 つまり本方は「胃腸の冷えとそれによる上半身(陽明経)の熱」の症状に用います。冷えと熱の双方の

原因が同根で、それを一剤で回復させるという、面白い漢方薬です。

 このように書くと以前に紹介した人参湯』によく似ていますが、『人参湯』は胃腸の冷えが主体なので

下痢しやすく、熱症は少ないため頭痛や頚肩コリは程度が小さく、本方では口唇が赤くなるという特徴が

ありますが、『人参湯』にはこれがありません。陽明経へ波及している熱が少ないためです。

 更に冷え症状が強く、下痢を漏らしたりするようであれば少陰病でしょうから、『四逆湯』を考えます。

 【適応疾患】

 上半身の熱が強く、頭痛、嘔吐、頚肩こり、逆上せ、めまい、発熱、のぼせ、不眠を発した時に使います。

場合によっては悪寒・発熱・頭痛を伴う風邪にも有効です。

 また、お腹の冷えによる下痢、胃炎、胃酸過多、胃下垂、腸炎、手足の冷えなどにも適応します。

意外な所では妊娠悪阻や二日酔いなどにも臨床例があります。

(『宋版傷寒論』『漢方医学体系(龍野一雄)』『大塚敬節著作集』『漢方主治症総覧(池田政一)』

 『薬方愚解(木田一歩)』『中医臨床のための方剤学(神戸中医学研究会)』より)

芦屋・西宮 鍼灸 香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【はり灸専門】

芦屋市大原町の鍼灸院。JR芦屋駅より徒歩6分。東洋医学(鍼灸、漢方)で、首コリ、肩コリ、五十肩、腰痛、ぎっくり腰、膝痛、季節の不調、自律神経失調症、頭痛、耳鳴、めまい、鬱、不眠などに対応します。芦屋、西宮、東灘、灘区、神戸、宝塚などで鍼灸院をお探しの方へ。

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