『蠡溝(れいこう)』【西宮・芦屋 鍼灸香春】
【肝経絡穴。脛骨内側面の中央。内果尖の上方5寸に取穴する】
「絡穴(ラッケツ)」は井滎兪経合の「五要穴」に並んで重要なツボに与えられる別称です。ペアとなる
陰・陽の経絡を連絡するバイパスの始着点となって、エネルギーに偏りが出ないように陰陽二経の経絡の
均衡を保つ作用があります。このバイパスを別支、支脉と呼びますが、支脉は一般的な経脈の流れとは
別ルートで体内流注と呼ばれ、ちゃんと臨床をやっている鍼灸師以外にはあまり意識されていません。
『霊枢・経脈篇』によると、肝経の支脉は本穴から少陽胆経に向けて走ります。向こう脛を上り、睾丸
や下腹に連絡します。そのため陰部の蒸れや痒み、膀胱炎、インポテンツ、月経不順などによく効きます。
特に骨盤内の炎症性疾患に効果的です。
【ツボの取り方】
向こう脛の上で、膝下から内踝の真ん中よりやや下方に取ります。指の腹で撫でるとわずかにヘコんで
いるのがわかると思います。本穴が適応する疾患の場合、このポイントを少し強めに圧迫するときゅっと
した痛みを感じます。
セルフケアとしては、そのまま痛みがマシになるくらいまで圧迫を続けるのがよいと思いますが、可能
ならばお灸を据えるのがよいと思います。この場合はせんねん灸のような温かいお灸ではなく、チクっ
とするお灸か鍼がよいので、専門の鍼灸院をお訪ねください。
(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』
『鍼灸集錦(鄭魁山)』『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』)
芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】
芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【はり灸専門】
芦屋市大原町の鍼灸院。JR芦屋駅より徒歩6分。東洋医学(鍼灸、漢方)で、首コリ、肩コリ、五十肩、腰痛、ぎっくり腰、膝痛、季節の不調、自律神経失調症、頭痛、耳鳴、めまい、鬱、不眠などに対応します。芦屋、西宮、東灘、灘区、神戸、宝塚などで鍼灸院をお探しの方へ。