『膝関(しつかん)』【芦屋・西宮 鍼灸香春】
【肝経。陰陵泉の後方1寸、脛骨内側顆の下方に取穴する】
名前的にも、いかにも膝の疾患に効きそうな『膝関(シツカン)』を紹介します。
とはいえ、そこまで使った記憶がないので、まずは当院のO脚や変形性膝関節炎、大腿膝蓋関節炎、
その他の膝関節炎、神経痛などの過去データを見てみました。その結果、主要穴として使ったのは21例中
3例のみでした。ただ、補助的にでも使うというならほぼ全例で使っていました。
これは膝の主要穴として使うとなると、同じ肝経なら『曲泉』、他経なら『犢鼻』『梁丘』『血海』
『陰陵泉』『委中』などがどうしてもメインとなるからです。そもそも膝の関節炎が発生する時、膝関節の
アライメントを歪めるのは、当の膝の筋肉よりも、股関節と足関節の影響の方が大きいので、『中封』
『丘墟』『太谿』『崑崙』といった足首のツボや『環跳』『五枢』や大転子周囲などの股関節周りのツボが
やはり主役になりがちです。
【ツボの取り方】
脾経の『陰陵泉』は向こう脛の内側縁を指でさすり上げて、天井で指が止まる所です。その後ろ1寸が
本穴になりますが、1寸とは患者の親指の幅程度の長さですから、1~2㎝くらいでしょう。この辺りで
反応が出ているポイントに取穴します。
ふくらはぎや内股に引き攣るような痛みがある方なら、このポイントに筋張って緊張したようなスジが
あると思うので、そこを親指で少し圧迫しつつ、捏ねるようにマッサージしてみてください。
あまりしつこくやり過ぎると却って緊張して痛みがひどくなることもあるので、長くとも1分程度で
試してみてください。
芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】
芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【はり灸専門】
芦屋市大原町の鍼灸院。JR芦屋駅より徒歩6分。東洋医学(鍼灸、漢方)で、首コリ、肩コリ、五十肩、腰痛、ぎっくり腰、膝痛、季節の不調、自律神経失調症、頭痛、耳鳴、めまい、鬱、不眠などに対応します。芦屋、西宮、東灘、灘区、神戸、宝塚などで鍼灸院をお探しの方へ。