膝の痛み・膝痛(変形性膝関節症)【芦屋・西宮 鍼灸香春】

膝の痛み・膝痛(変形性膝関節症)

 

膝の痛み・膝痛

 膝は負担がかかりやすい部位ですし、多くの筋肉が付着して、複数の関節が絡み合います。

 日常生活でも立って歩く、しゃがんで物を取る、階段の上り下りなど、

日々、膝を使わないということはまずありません。

 当然故障しやすく、人体でも痛みの発生しやすい場所になります。

お困りの方も多いのではないでしょうか。

膝の痛み・膝痛の原因

 痛みの発生元としては、関節炎や痛風などが考えられます。

成長期の子供の場合ならオスグッドなどの成長痛もあり得ますが、

もっとも有名なのは変形性膝関節症ではないでしょうか。

 左の図にあるように、O脚や加重、加齢などによって軟骨が次第に損なわれ、

クッションを失った膝の骨が直接ぶつかって痛みを発生させます。

これが変形性膝関節症の本体となり、O脚を加速させたり、

関節炎を引き起こしたりと痛みが拡大してゆきます。

「変形性膝関節症」

 変形性膝関節症は軟骨そのものがすり減ってしまった状態です。

西洋医学も東洋医学も魔法ではないので、これ自体は元通りにというわけにはいきません。

しかし、炎症の処置はできますし、O脚などに痛みを拡大させない予防も可能です。

「変形性膝関節症」の鍼灸治療

 元に戻せなくても対策はある。それが東洋医学の強みです。

 まず潜在的な原因であるO脚などは、股関節のバランスが悪いことに由来します。

股関節から足全体が外方向へくるっと回旋しているわけです。

 これは猫背などの根本的な姿勢の問題が影響していることが多いので、

身体の基礎を作るという意味で、膝のみならず、頚から腰、股関節、足首などへの施術が必要です。

あるいは胃腸不良の激しい方ですと、それが誘因となってお腹を丸めてしまうため、

猫背になっている場合もあります。この場合は胃腸の処置が必要になります。

 一方で、実際に痛みのある膝への局所治療、炎症処置は絶対に欠かせません

 膝周囲には複数の筋肉があるため、これらの緊張が痛みを増加している可能性は高いです。

それらへの刺鍼と知熱灸(大きいお灸。熱感はありますが「あちっ」とはならない)で

痛みが軽減するならいいんですが、そうでない場合は関節内へ鍼を入れて、

ずーんと少々響かせると痛みが治まります。

 冷えが絡んでいる場合や筋肉の痛みがあるなら、温灸や灸頭鍼を使ったりします。

 こうして膝の痛みを紛らわしておいて、その間に股関節のバランスを回復させていくわけです。

O脚には、膝の外側へはちくっと熱いお灸をすえ、内側へはぽっと温かいお灸をしたりもします。

 鍼灸香春ではこういった技術を組み合わせて、膝への痛みは対処しています。

膝の痛み・膝痛のその後

 しかしながら、実は変形性質関節症と思われていても、実はそうでない場合もあります。

症状はよく似ているんですが、特に曲げ伸ばしした時に膝が引っかかる感じがあったり、

痛みが強くなったりします。O脚で一緒に発生したりもするので、

見分けるのが少し厄介なんですが、膝のお皿を動かないように押さえたまま屈伸すると、

痛みが出ない、または小さい場合は「大腿膝蓋関節炎」なのかもしれません。

こちらは変形性膝関節症よりは随分容易い相手なので、恐れることはありませんが、

O脚がベースにあると根本的解決まで時間が掛かったりします。

 「大腿膝蓋関節炎」は次回に紹介させていただくことにします。

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

 

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