できるだけ楽して痩せる【芦屋・西宮 鍼灸香春】

『寝るだけダイエット』

 3月中旬から、コロナによって奨励されていたマスク着用が、一応個人の主体的な選択、となります。

ということは、コロナ太り、という言い訳も使えなくなるのです。

今までは許されていた、というか自分を許せてしまっていた大義名分がなくなってしまうわけです。

 私も以前は80キロあったんですが、半年で65キロにまで減量したことがあります。その話を患者の方と

していると、皆さん目の色が変わりますね。やはり男女を問わず、ダイエットは永遠のテーマなようです。

 そこで、私が試した寝るだけダイエットをここで紹介したいと思います。

恐怖!『寝るだけダイエット』

 こう書いてしまうと簡単そうですが…。正直、結構過酷です。

 答えをいってしまうと、その名の通りお腹が空いたら寝るというだけのダイエット方法です。

 効率や健康、体重維持までを考えると、流石に寝るだけというわけにはいきませんが、とはいえ、

寝るだけでもそれなりの効果はあります

『寝るだけダイエット』理論編

 まず、この世にはいろいろなダイエット法がありますが、それらは大体正しいです。筋トレダイエットも

こんにゃくダイエットも、全て一理あります。なのに成果が維持ができない理由は簡単です。面倒だから

 昔、レコーディングダイエットを発案したオタキングの岡田斗司夫さんも、一時は劇的に痩せましたが、

結局ほぼ元通りの潤わしいお姿に戻られましたね。継続するのって本当に面倒なんです。

 そこで私もなにか楽して痩せる方法はないかと考えました。一切の努力はしない、というのは無理だと

しても、最小のコストで確実に痩せる方法はないか、と。

 例えば、朝食を食べた方が痩せるというダイエット理論があります。これももちろん正しいです。朝食を

摂ることで代謝のスイッチが入り、エネルギーを消耗するからです。食べないと身体はエネルギーが不足して

いると考え、栄養をため込もうとしますからね。素晴らしい理論だと思いますが、勘違いが一つあります。

 ダイエットというのは結局のところ食べた量よりも消費量を多くすることなのだという認識がない点です。

勝負は8割方、ここで決まります。更なる効果を求めるなら、この原則を守った上で朝食でもこんにゃくでも

食べればいいんです。20点確保するために80点を無視するなどというのは無意味という他ありません。

 というわけで、食べる量を減らせば運動しなくても少なくとも今よりは瘦せるだろう、という至極真っ当な

答えに行き着いたわけです。

 『寝るだけダイエット』の利点と実践

 では具体的に『寝るだけダイエット』のやり方を書いていきます。

 基本は簡単です。1食抜くだけです。できればおやつや酒類は半分、最低でも7割にします。

過剰な我慢はストレスになります。そして1食抜いた時間を睡眠にあてます。ただこれだけです。

ね、結構過酷でしょう。

 私の場合はコロナ禍で職場を変えるタイミングがあり、半年ほどの時間があったので

以下のようなスケジュールを組んでいました。なお、これは上級コースでちょっと難しいです。

     12時に起床。できるだけ遅く起きた方がよい。

     13時。昼食。通常通り。

         午後は自転車で運動。最初は町中、途中から山を登っていました。

         週2回くらいです。

     19時。夕食。通常通り。

     20時以降。仕事上に必要になるデータまとめをしたり、本を読んだり、

           遊んだりしてました。

     3時。就寝。できるだけ遅くまで起きている方がよい。

 

 ニート期間中でないと不可能ですね、これ。

 実質的に19時から翌日の13時までの18時間ほどは1杯のコーヒー牛乳と、少々のおやつ

しのいでいました。

 これをサラリーマンの方に当てはめると、20時に帰ってきて、翌朝まで寝ればいいんです。

13時に昼食を摂っているとすれば、朝6時に起床して朝食ですから、17時間のダイエット

なります。主婦の方なら、昼食を抜いて昼寝しましょう。

 特に運動もせず、努力もいらない。ただ1食抜いて、空腹を睡眠でやり過ごすだけです。

おやつもお酒も少しなら摂取していいんです。

『寝るだけダイエット』の応用①(上級編)

 結局のところ、痩せるには消費を増やすか(運動)、摂取を減らすか(食事)のどちらかしかないなら、

努力ができない人は食事を減らすしか方法がないわけです。これが現実です。なにもしないで痩せる、

というのは流石に無理です。せめて寝るくらいはしましょう

 さて『寝るだけダイエット』には続きとなる応用編が二編あります。

1つはダイエットの効率化と成果の維持をするためのエクササイズになります。いわゆる上級編ですね。

 単純に寝るだけの基礎編は、一日の運動量は変えずに食事量を減らしてダイエットするわけですが、

応用編ではこれに運動を入れます。運動の種類はなんでもいいんですが、飽きが来ず、手軽なものが

いいでしょう。ジムに行くのもいいですし、格闘技とかでもいいです。お腹が減って運動できないと

いう人もいますが、ダイエットする人は当然基本的に肥満しているので、1食抜いて運動するくらいで

丁度いいんです。例外的に低血糖などがある方は気を付けていただく必要がありますが、常人なら

まず大丈夫です。どうせお腹に余分な栄養をため込んでいるんですから。

 第一、運動中は交感神経が興奮しているので、空腹を感じにくくなっています。空腹対策としても

運動は最適解だといえるのです。

 私の場合は自転車にしました。長距離移動ができるので飽きが来ないですし、西宮、芦屋、尼崎、宝塚、

川西などで滅多に行かない近場のスポットを地図で見つけては行っていました。自転車は運動にならない

とかいう人もいますが、正確ではありません。山道や坂道を登ればいいだけです。手軽で余計な出費も

かかりません。タオルと替えのシャツとお茶を携帯してうろうろしてれば痩せれるんです。

 また運動の最大のメリットは筋力・体力の増強につながることです。筋力は基礎代謝を向上するのに

効果的ですし、その結果として体重維持と減量効果も期待できます。

 『寝るだけダイエット』によって特に筋力が低下するわけではないので問題ありませんが、成果維持と

効率を考えると、週1日でもやっておいた方が無難です。

『寝るだけダイエット』の応用②(簡易版)

 応用編その②はいわば簡易版で、一言でいうなら『週末プチ断食』です。

 金曜日の夜から月曜日の朝まで、土日の二日間を朝食抜きにするというプチ断食法です。週に二日しか

ダイエットできない方向けなので、効果維持のため運動は必須です。

 正午に昼食を摂り、午後はなにかしらの運動をしてください。運動後、19時に夕食を取ります。そして

好きなことをして限界まで夜更かしし、眠気が臨界点を超えた所で就寝します。あとはお昼までぐっすりと

寝て、起床後に昼食を摂ります。このローテーションを二日間繰り返します。ポイントは昼食を摂る

タイミングをできるだけ遅くすること。14時くらいに摂ると断食時間が伸びますし、そのあと19時には

夕食を取るので満腹度が格段に高くなります。

 まあ、やることは基本同じなんですね。空腹を寝てやり過ごすだけ。それに運動を加える、このプチ断食

でも効果はあります。ただ、長期継続する必要はあります。私の場合は半年で15キロだったので、同条件の

方で簡易版を試すならなら1年はかかると思います。

 それと勘違いしないでいただきたいのは、私がお勧めしているのは肥満を通常体形にするダイエット

あって、通常体形の方をモデル体型へアップグレードするというようなものではありません。あくまで、

自然で、健康を損なわない範囲のダイエット法です。だからこそ鍼灸や漢方によるサポートも効果的ですし、

筋力低下などの副作用を招きにくい、害の少ない方法なのだといえます。

『寝るだけダイエット』と東洋医学

 鍼灸漢方の話が出ましたので、東洋医学がダイエットにどの程度有効といえるのでしょうか。結論から

いうと、決して「無意味ではない」です。まあ、有意義だとは言い切れない状態だと思います。

ただし、それは直接的な手段としては、という条件が付きます。

 東洋医学では、食欲は基本的に胃に熱があることによるものです。胃熱がなにに由来するのかはともかく、

この胃熱を抑えることが、鍼灸にとってのダイエット法その①になると思います。

 その②としては整腸作用を調え、老廃物や排泄物をスムーズに排除すること。

 そしてその③。これが最も重要なんですが内臓代謝を上げること。正確には

内臓の働きを正常化して、その結果として代謝が向上するということになります。

 左の図を見ていただければ分かるかと思いますが、確かに筋肉は最大の代謝量を

誇りますが、内臓は合計すると58%、その他に含まれている胃腸などの消化器系、

肺を中心とした呼吸器系なども合わせると70%弱になると思います。

 東洋医学ではこれらを五臓六腑といいますが、五臓や六腑はそれぞれが連動する

協力関係にあるため、不調部分が1カ所あると連鎖的に働きが悪くなります。

すると当然内臓代謝も低下してしまいます。鍼灸や漢方はこのような時に輝けます。

(具体的な漢方医学によるダイエットについては【こちら】をご覧ください)

 では漢方薬ならどうかというと、有名なのは『防風通聖散』でしょうか。商品名でいえば「コッコアポ」や

「ナイシトール」として売られています。体質的条件さえ合うならある程度有効だと思います。

ただ、いわゆるやせ薬ではないので、多少代謝を向上させて宿便や内臓脂肪をある程度片付けるというもので、

過剰な肥満がただの肥満に落ち着く程度だと思います。原理的にいって多分、個人差はあるでしょうが、

途中で頭打ちになると思います。運動も食事制限もせず、ただ漢方を飲むだけなら、まずその程度でしょう。

ちゃんとダイエット指導も併用できる環境なら効果は見込めます

 私の場合は『防風通聖散』や『防己黄耆湯』などの漢方薬は体質的に合わないので服用せず、鍼灸のみを

食欲抑制のサポートとして用いていました。

(具体的な漢方薬の紹介は【こちら】をご覧ください)

ダイエットのその後

 最初にお話ししましたが、すべてのダイエット法はおおよそ正しいのです。ただ維持できないだけで。

 そしてすべてのダイエットは食べる量を下げるか、消費量を上げるかでしかありません。

 運動するという面倒を維持できないなら、寝るくらいの努力はしましょう

  芦屋 鍼灸 香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

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