眼精疲労・疲れ眼・羞明(目が眩しい)【芦屋・西宮 鍼灸香春】
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眼精疲労・疲れ眼・羞明(目が眩しい)
東洋医学の眼精疲労・疲れ眼チェックシート
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貧血タイプ
❑ 顔色が青白い
❑ 爪が割れやすい
❑ 筋肉が攣りやすい
❑ メマイ、動悸
❑ 生理不順がある
❑ 抜け毛が気になる
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過度貧血タイプ
❑ 便秘しやすい
❑ ほてりが強い
❑ 筋肉が攣りやすい
❑ 眼が乾く、充血
❑ 足腰が怠い
❑ 老眼、白内障など
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胃腸不調タイプ
❑ 顔色が悪い
❑ 食欲不振がある
❑ 全身倦怠感がある
❑ 下痢、便秘がある
❑ 疲れると悪化する
❑ 不眠、抜け毛
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炎症タイプ
❑ 発熱がある
❑ 頭痛、ノドの痛み
❑ 口やノドが乾く
❑ ニキビ、アトピー
❑ 汗をかく
❑ 眼の腫れ、充血
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貧血タイプ
東洋医学的には『肝血虚』といわれます。
疲労や出血などによって慢性的な貧血になっています。女性の場合、月経に
伴って現れることがあります。
程度としてはひどいものではなく、または悪化するタイミングで一時的に
発症することがあります。かすみ眼症状などが当たります。
爪や髪は“血(ケツ)”で養われているため、貧血になると爪は脆くなり、
肌が荒れ、髪は艶や潤いを失って抜けてしまうという特徴があります。
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過度貧血タイプ
貧血が重度になって、血だけでなく体液も失われつつあります。
東洋医学的には『肝腎陰虚』といわれます。
症状は貧血タイプと似ていますが、それに加えて便秘や眼の乾きなどが
あります。のぼせやほてりといった症状を伴うこともあります。
貧血の程度も重度になっているので、老眼、白内障などのベースにも
なります。飛蚊症という、視界に蚊が飛んでいるかのように見える症状も
ここに分類されます。
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炎症タイプ
身体に熱があるために眼精疲労や疲れ眼を誘発しています。
東洋医学的には『実熱』『虚熱』といわれます。
実際には実熱と虚熱では熱の性質が異なるため、対処の仕方が異なる
のですが、便宜的にここでは“熱”として扱っています。
正体が熱なので口が乾いたり、汗が出たりしますし、ニキビやアトピーを
素因として持っていたりします。
ストレスや偏食がその遠因となっていることが多くあります。
眼精疲労・疲れ眼・羞明(目が眩しい)
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眼精疲労と肩こり・首こり
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特に肩こり、首こりがひどくて来院される方に、疲れ眼が見られる傾向が強くあります。というのも
眼の動きは首の筋肉と深く関係するためです。
左の図を見てください。首の後ろ側には多くの小さな筋肉があります。もちろん僧帽筋のような首から
肩に被さる大きな筋肉もありますが、眼球の動きはこれらの小さな筋肉群と微妙に連動しているのです。
一度、図にある小後頭直筋や上頭斜筋、板状筋あたりに指を置いて目玉を動かしてみてください。一緒に
筋肉もピクピクと動いているのを感じていただけると思います。つまり、眼を使い過ぎることは首の筋肉を
頻繁に細かく動かすことになり、それが首こりや肩こりの原因になっているのです。
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少し話が逸れますが、首肩のこりがひどい方の場合、逆に眼の施術をすることもあります。意外かも
しれませんが、上記の理屈通り、眼の負担が楽になる ⇒ 首の筋肉の緊張が解ける ⇒ 肩が緩むという流れ
ができて肩頚が楽になります。
こういった症状は鍼灸院や専門の施設で施術を受けていただくのが一番よいのですが、間に合わせでは
ありますが、簡単な改善法もあります。「眼精疲労のその後」をご覧ください。
眼精疲労・疲れ眼の西洋医学的原因
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①.眼の筋肉の使い過ぎ
②.白内障やドライアイといった、眼やその関連器官、筋肉のトラブル
③.左右の視力や視野のアンバランスや老眼、近視
④.精神的ストレス
①.眼球を動かしている筋肉の使い過ぎです。筋肉痛のようなもので、炎症が発生しています。テレビや
スマホ、パソコンを眺める時間が多いとか、室内の明暗が過ぎると、眼の負担は大きくなります。
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④.現代病のようにいわれるストレスですが、2000年前の東洋医学の本にも書かれていたりします。
特に役人に多かったようですが、この手の問題はいつでも同じなんでしょう。
ストレスは身体や内臓の機能を低下させます。精神的な疲労から身体がストライキを起こすわけです。
鍼灸で人間関係を改善するのは無理でも、身体や精神が受けている負担を軽くすることはできます。
ストレスについてはまた別にお話しすることになりますが、過剰なストレスに晒され続けると、交感
神経にスイッチが入りっ放しになるため、不眠やイライラ、食欲低下、消化器のトラブル、下痢や
便秘、生理不順、動悸など内臓関係のトラブルも多くなります。同時に交感神経興奮によって緊張
するため、眼も休むことができず、疲れ果ててしまい、眼精疲労を発症します。
羞明(目が眩しい)の原因
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過剰に眩しさを感じてしまう症状を“羞明(シュウメイ)”といいます。眩しいだけでなく、光の輪がかかった
ように見えることもあります。原因は、痛みの有無で大まかに分類できます。
①.痛みがあるの場合は、ドライアイ、角膜感染症、緑内障、ブドウ膜炎、角膜の傷などでこの場合はまず
眼科病院などの専門機関を訪ねるべきです。
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眼精疲労・疲れ眼・羞明と鍼灸治療
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では東洋医学的にはどう捉えて施術すべきでしょうか。
当院にて私が施術させていただく場合は、大まかに以下の2つのパターンから考えています。
①.血液やエネルギーの過剰・停滞
②.血液やエネルギーの不足
当たり前といえばそれまでなんですが、筋肉や角膜を十分に機能させるには、栄養を含んだ血液が
絶え間なく供給されることが望ましいわけです。それが上手くいかないのは、どこかで詰まっているか、
それとも足りていないのかのどちらかという、至極真っ当な考えです。もちろん詰まるのも足りないのも、
その根本となる原因があるわけですが、とりあえずは眼精疲労の鍼灸施術に話を戻します。
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①.過剰・停滞すると、鬱血して重だるくなったり痛んだりします。多くは血色もよく、胃腸は正常で食欲
もあり、体格も平均以上という方です。東洋医学的には「実証」体質といわれたりします。見た目には
身体は強そうで、なんか詰まってるなーという感じの方に多く見られます。このような方の場合には、
眼尻の少し後ろ側の『太陽穴』から少し瀉血します。 ほんの数滴から十数滴ほど絞り出すと、驚くほど
すっきりできます。
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これ以外にも『合谷』はほぼ必ず使いますし、『攅竹』『四白』『承泣』といった眼の周りのツボもよく
用います。あと、首の胸鎖乳突筋が固まっていることが多く、これが巻き肩と連動して血流低下を招いて
疲労の回復を妨げます。
他にも足の『光明』にも視力回復効果がありますので、よくお灸をします。最初に述べたように首の後ろ
の筋肉へのアプローチも必要です。『天柱』『風池』といったツボを使います。刺鍼することもありますが、
温灸や灸頭鍼で温めることも多々あります。こちらの方が好まれる方が多いので。
それから、特に②の不足のケースでは胃腸への施術が必須の場合が多々あります。胃腸機能が悪いために
エネルギーが作れていないという、そもそも血液やその栄養が足りていない方ですね。
眼精疲労・疲れ眼・羞明その後
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ご家庭できるケアとしては、オシボリなどで眼を温めるのがよいでしょう。可能ならば
首の後ろ側も温めてあげましょう。血流が回復すればかなり楽になれます。
もしかえってのぼせたりするなら中止してください。
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またコメカミのあたりで、押すときゅっとした、またはずーんとした痛みのある所を
やさしく指でマッサージしてみてください。ここがおよそ『太陽穴』になります。
あと左の図でいうところの“前頭切痕”のあたりを下から上へ優しく突き上げるように圧迫
してみてください。ここも心地よい痛みを感じると思います。
3つ目に、首と後頭部の境目で、首の骨の両脇に少しへこんでいる所があります。ここが
『天柱』や『風池』のツボになりますが、指圧でもよく使われます。親指で上に向けて
緩く押し上げてみてください。ずーんとやはり心地よい痛みがあると思います。
どれも時間的には10~20秒でよいので、やってみてください。少し楽になります。
芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】