バネ指・弾発指・腱鞘炎・ドケルバン病【芦屋・西宮 鍼灸香春】

ばね指・弾発指・腱鞘炎・ドケルバン病

 

 

バネ指・弾発指・腱鞘炎・ドケルバン病・手根管症候群

腱鞘炎の一種なのですが、たまにお見掛けする症状です。

他の疾患と一緒に施術して喜んでいただいていますので、

ここで紹介させていただきます。結構簡単です。

 

バネ指・弾発指の原因

 左の図にもあるように、原因は指の腱(いわゆる“スジ”です)が膨れてしまって

引っかかっている、ただそれだけです。直接的には指の使い過ぎなどが原因です。

摩擦で炎症が起きてしまっているんですね。

 以前治療していた弓道部の高校生の女の子が典型的な弾発指でした。

その時はまだ鍼灸師の免許がなかったので、柔道整復的に施術をしていましたが、

鍼の方が効率も効果もよいので、悪いことをしたなあと今でも悔やんでいます。

 鍼の施術としては簡単で、一般の方でも十分できます。というか、当院では

やり方をお伝えしています。以下を参照してください。

バネ指・弾発指の鍼灸治療

 直接的な方法としては大まかに2つです。このどちらかでほぼ改善できます。

.井穴を刺絡する(左の図を参照)

.第二関節(PIP)部分を刺絡する(下の図を参照)

 刺絡というのは鍼を刺して数滴ほどの血を出すという治療方法のことです。免許のない方が他人にやる

 のは厳禁ですが、ご自身でやる分には問題ありません。鍼灸用の鍼でなく、注射針とかでやると

 やりやすいです。また、血を出すといっても数滴でよいので、深く刺す必要はありません

 

.井穴とは爪の根本あたりの部分にあるツボです。左の図を参照してください。

  弾発している指の井穴のどちらか1カ所へ刺絡し、出血させてください。

  数滴絞り出すくらいで十分です。

.第二関節はPIP関節といいます。左の図の緑色の所です。

  弾発のある指のPIP関節、その両端あたりから刺絡で出血させます。こちらも数滴絞り出す程度です。

  両端なので2カ所ですね。当院ではこちらをやることが多いです。

  これで弾発指程度ならスッキリします。

腱鞘炎・ドケルバン病・手根管症候群の治療

 腱鞘炎やドケルバン病も原則は弾発指、バネ指と同じです。筋肉のスジ(腱)が

炎症を起こして腫れてしまい、腱鞘という腱が通過するトンネルで支えて痛みが

起こっている状態です。なので基本的な処置もほぼ同じで井穴への刺絡を施します。

ただ、腱鞘炎の場合はそれだけでは不十分で、前腕への鍼灸処置が必要になります。

「外関」「支溝」「三陽絡」「四瀆」といった三焦経のツボをよく使います。

あと前腕部の心・小腸・肺・大腸経で反応のある所を、痛みのある部位と鑑みて

鍼灸施術をしておくとかなり楽になります。曲池」「尺沢」「手三里」といった

前腕のツボ以外にも上腕~頚や肩のツボ(「肩髃」「肩髎」など)もよく使います。

 筋肉の緊張を緩めるのがよいわけですが、筋緊張によって血管が圧迫を受けて

血流低下状態になっているために発生する虚血性疼痛、回復遅延と考えています。

鍼灸で頚肩、上腕から筋緊張を取り除いてゆくことで血流を回復させ、局所の

処置を交えて炎症を消退させることで痛みはかなり抑えられます

バネ指・弾発指のその後

 鍼灸以外でも、ストレッチやマッサージなども有効ですし、テーピングで治療効果を維持し、発生を予防

することもできます。

 ご自身でケアするなら前腕の骨(橈骨と尺骨)の間やツボでいうと「手三里」「曲池あたりの硬くなった

筋肉をコリコリとマッサージするのもよいでしょう。

 手術も選択肢に入れてよいと思いますが、まずはこれらの方法を試してみるのがよいと思います。

芦屋・西宮 鍼灸 香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

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