【丘墟(きゅうきょ)】【西宮・芦屋 鍼灸香春】

【胆経原穴。外果尖の前下方の陥凹部に取穴する】

 あまりメジャーなツボではないと思われがちですが、実は名穴と名高いのがこの『丘墟』です。

 頭痛寝違え腰痛座骨神経痛脇腹の引き攣るような痛み、足首の捻挫などに抜群の効果があり

ます。身体の側面に強い緊張があって捻ったり、回転・回旋させることができないような時によく使い

ます。

 元ネタは昭和初期の鍼灸師・柳谷素霊という、全鍼灸師の恩人のような方ですが、この柳谷先生が

使っていた技術を、後に上地栄先生がまとめて紹介した『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』

という本が出典のようです。

 さて本穴が所属する胆経は、パートナーの肝経に病(邪)が忍び寄ると、肝経をかばって病を引き

受けてくれるのですが、その際に胆経に廃熱が溜まります。そしてその廃熱が病の元になります。

 こうした廃熱を最も効率よく処理することができるのが原穴です。原穴はその経絡のエネルギー源になっ

ているツボですから、逆にいえば過剰になった熱エネルギーを処理するには最適なツボでもあるのです。

このような時に用いる手技を「瀉法(シャホウ)」というのですが、瀉法をやり過ぎたり、元からエネルギーが

不足している人にやってしまうと、却って不調の原因にもなるので注意が必要です。胆経は陽の属性なので、

エネルギーも豊富ですからまず大丈夫ですが、陰の属性の経絡では注意して使います。

 当院でよく使うのはやはり腰痛の時です。特に股関節の動きが悪い方や腰を回せない方の腰痛によく効い

ています

 やり方は上地先生の方法に倣って、鍼はやや太め、4㎝ほどの鍼を使い、ゆっくりと奥深くまで刺します。

痛いということはないのですが、鍼灸独特のずーんとした“響き”を感じていただくように刺しています。

 腰痛は複合的な理由で発生していることが多いので、一発で回復、というわけにはいかないですが、

うまくやればかなり楽になります。

 とはいえ自宅ケアの際に、ご自身でこのツボを使うのは少し難しいと思います。

ポイントが奥深くにあるため、鍼を深く刺す必要があるからです。そのためマッサージなどで刺激しても、

あまり効果が上がることはありません。自分でやる、というのはちょっと適さないと思います。

 腰が捻れない、脇が引き攣る、寝違え、股関節が硬い、腰痛がひどい、そんな悩みをお持ちの方は

ぜひお近くの鍼灸院をお訪ねください。

 

【主治・効能】

慢性間歇熱、肺充血、呼吸困難、腋窩腺炎、顔面充血、急性腸カタル

腰痛、座骨神経痛、脚気、立ち上がることができない病

目翳、胸満、久瘧、股関節・腰・大腿・脛骨上果・向う脛の痛み、こむら返り

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『鍼灸経穴名の解説(高式国)』

 『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』より)

芦屋 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

Follow me!

【丘墟(きゅうきょ)】【西宮・芦屋 鍼灸香春】” に対して3件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です