『足三里(あしさんり)』【西宮・芦屋 鍼灸香春】

【胃経土穴。四総穴、胃の下合穴。犢鼻穴の下方3寸。前脛骨筋中に取穴】

 胃腸不良の際には必ずといっていいほどお世話になるツボ『足三里』です。消化不良でも食欲不振でも、

その他、腹痛下痢便秘など胃腸のトラブルならたいてい選択肢に入ります。消化吸収機能を大いに

向上し、エネルギーの生産に貢献してくれます。また抗炎症効果が高いともいわれます。

 それ以外にも健脚のツボとして有名ですので、江戸時代のような昔は旅人が自分でお灸を据えていた

そうです。胃腸で作ったエネルギーを、足の疲労回復のために引っ張ってくるテクニックです。当院で

も坐骨神経痛や肘関節炎などの手足の疾患を施術する場合、腰や肩にも鍼やお灸をしますが、その効果を

患部へ誘導するためにこのテクニックをよく使います。

 話が逸れましたが、高齢で足腰が弱っている方などにも『足三里』は効果があります。

 本穴は『犢鼻』から下へ3寸の位置にありますが、犢鼻は膝の皿の真下にあたります。正確には膝の皿

を斜め外側へ行った所にある凹みが犢鼻になります。ここから真下へ3寸、前脛骨筋という筋肉上に

本穴はあります。

 胃腸不良健脚養生のためのみならず、過食ダイエットにも有効なツボですので、ご自身でもぜひ

試してみてください。ただ筋肉上にあるツボですので、少し強めに刺激する必要があります。その際は

上巨虚』『下巨虚』『中脘』なども併用するとより効果的です。

【主治・効能】

・五労、羸痩、亡陽、虚乏、胸瘀血、乳癰

・諸臓の慢性病、消化器疾患、脾胃の虚弱、胃中冷えて胃痙攣・食欲不振・羸痩、神経衰弱、ヒステリー

 色情過剰、憂鬱、乳房炎、産後の腹痛、神経系知覚過敏(喜怒憂思悲恐驚)、血暈+人事不省、口腔疾患

 嚥下困難、扁桃腺炎、言語不正、脚気、四肢倦怠、腰痛便秘、膝蓋以下の脛骨神経痛・麻痺、腸雷

 腹水、腹膜炎、腹チフス、眼病、脳溢血

・諸臓の慢性病、消化器疾患、脾胃の疾患、腹痛、腹水、腸疾患、腹直筋痙攣、遺尿、婦人科疾患、腰痛

 坐骨神経痛、脚気、半身不随、乳房炎、扁桃炎、嚥下困難、口腔疾患、眼病、衂血、眩暈、中風、脳充血

 高血圧、貧血、産後の血暈

・身体強壮効果。胃・腹痛、嘔吐、下痢、腹の張り、便秘、伝染性下痢、半身不随、膝・下腿の倦怠・痛み

 風癲、不眠、高血圧

・心窩部痛、腹脹、胃酸減少、嘔吐、下痢、腸鳴、便秘、消化不良、水腫、神経衰弱、急・慢性胃腸炎

 下肢の腫痛・麻痺、痺症、半身不随

胃痛、胸の痞え、のぼせ、四肢倦怠、蕁麻疹、胃拡張、腰痛、糖尿、口周りの吹き出物、脚気

 足に力が入らない、足の疲れ、消化機能の衰え

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

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