『魚際(ぎょさい)』【西宮・芦屋 鍼灸香春】
【肺経滎穴。手掌、第一中手骨の中点の撓側に取穴する】
全ての“滎穴”は火属性のツボであるため、炎症全般に用いて熱を治める作用があります。
そのため、『中府』や『肺兪』と組み合わせて、感冒や肺炎などによく用いられます。熱を収める効果が
あるため、咳や胸満感が楽になります。簡単にいうと、緊張して動きにくくなった胸郭を緩めて、呼吸を
楽にするというわけです。その意味で巻き肩にも使われますし、五十肩の治療でも有効なツボです。
当院ですと、心包経『郄門』などと一緒に鬱やストレス亢進の症状によく使っています。腕や肩の力が
抜けるので、首こりがとれ、胸郭が広がり呼吸が楽になると、気持ちも程よく落ち着きます。
風邪で熱がひどい時などは脈の浮いている所に刺絡をして数滴出血させたりします。平熱に戻るような
ことはありませんが、症状が落ち着く程度には解熱の効果があります。
(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』
『鍼灸臨床取穴図解(小野田正、池田久衛)』『鍼灸集錦(鄭魁山)』)
芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】
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