2月の気候と健康【芦屋 鍼灸香春】
10年に一度の寒波ということで、先週今週と大変寒かったわけですが、いかがお過ごしでしょうか。
ウェザーニュースを覗いていると来週からは暖かくなるそうです。それも10年に一度の暖かさだそうです。
昔、作家の筒井康隆さんが「2年連続で異常気象が続くのはそれ自体が異常」といっていたのを記憶していますが、1年に2回10年ぶりの気候が来るときは、やはり大変なことになると思われます。
2月は春に向かう季節とはいえ、寒さの厳しい季節でもあります。そんな時、人の身体はエネルギーや熱を発散しすぎないよう、内向きの力が働きます。脈の状態も沈んだ感じになります。
ここへ急な暖気がやってくると、身体は春が来たのかなと勘違いを起こします。春は動植物が活動を開始する時期ですから、身体も冬に貯めていたエネルギーを開放して活動に備え、放熱の準備に入ります。外向きの力を起動するわけです。
身体の緊張が解かれ、血管は緩んで脈も浮いてきます。ちょうど、部屋の空気を入れ替えるために窓を開けるような感じです。
この際、発散する方向を間違えるとおかしな行動に走ったりします。よくいう、春先の変な人、というやつです。
このまま順調に暖かくなってくれるならともかく、時期はまだ2月のため、寒の戻りが発生することも多く、この際に病を発することが多いです。
身体は春だと勘違いして部屋の窓を開放しているところに寒気が流れ込むわけですから、大ダメージとなって症状が悪化したりします。
ポイントは2点です。①.時ならぬ暖気によって発症するケース。②.再び寒気が来たことで発症するケース。
①はほぼ大きな災いにはなりません。動悸やドキドキ、胸騒ぎ、逆上せなど。この場合は処置すれば比較的早期に収まります。
②の場合は自律神経失調症がひどくなり、不眠や体調不良、ぎっくり腰、関節痛など身体の調整を失って症状が発症します。こちらの方が症状が重い場合が多いです。
どちらも自律神経失調症なんですが、原則的に①の場合は時ならぬ熱が原因ですし、②は冷えが原因になります。
治療は①は熱を処理し、②は温めることが主体になりますが、熱が頭にあるのか、胸にあるのか、その際に足やお腹は冷えるかなどで具体的な方法は変わります。
②も同様で、急激な冷えが直撃したことで全身が冷えてエネルギーや熱を失った状態なのか、それとも熱が胸や咽喉に押し込められた状態なのかなどによって、やはり具体的な方法は変わります。
同じ自律神経失調症だからといって、処置が一緒というわけではありません。
鍼灸香春ではまず気候の悪影響を処置することから治療を始めます。
温度差や湿気など、季節にまつわる悩みをお持ちでしたら、まずは無料相談からどうぞ。
芦屋 鍼灸 香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】