『臑兪(じゅゆ)』【芦屋・西宮 鍼灸香春】

【肩周囲部。腋窩横紋後端の上方、肩甲棘の下方陥凹部に取穴する】

 肩貞の少し上にあるツボが今回のテーマとなる『臑兪』です。

 「臑」は上腕を意味し、「兪」は「愈」の意ですから、本穴は上腕のトラブルを解決するツボだという

ことが示唆されているのでしょう。

 両穴ともに五十肩肩こりによく効くツボなんですが、『臑兪』はそれに加えて坐骨神経痛にまで

効果があるとされています。

 これは本穴が小腸経に属するのと同時に「陽蹻脉」「陽維脉」の二系統にも所属しているためだと

思われます。この二系統は「奇経(キケイ)」といい、小腸経や心経といった「正経」とは意味合いが少し

異なる経絡です。走行経路も効果もやや独特な経絡なのですが、どちらも足の外側を足部まで下ります。

ちょうどこのラインが坐骨神経痛の好発部と一致するため、本穴がその主治穴となっているのでしょう。

 解剖学的にいえば、巻き肩などの肩甲骨の位置異常に効果があるわけですから、猫背姿勢不良

矯正に役立つのでしょう。姿勢不良から骨盤の歪みが誘発されれば坐骨神経痛にもつながるでしょう。

 ただ、それなら肩貞でも天宗でも肩甲骨に対して同様の効果があるのに、なぜこれらのツボ

には坐骨神経痛を治療する効果がないのかが説明つきません。うーん、なんでだろうなー。

 とはいえ、腰痛姿勢不良などにこれらのツボを使いますから、坐骨神経痛にまで効果を及ぼすか

どうかはともかく、下半身のトラブルにも効果があるのは間違いないところです。

 

【主治・効能】

・臂痠無力、肩甲痛、寒熱気腫、脛痛など。小腸経、陽蹻脉、陽維脉を併治する

僧帽筋炎、肩甲部麻痺、上膊神経痛

五十肩頚部・肩甲部・上腕部疼痛、上肢神経痛、リウマチ、頭痛、頭重、身体・下肢の外側疼痛、坐骨神経痛

肩関節痛・倦怠

肩甲部の痠痛頚項部が強張り・痛む、前腕痛+無力など

 

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』

 『鍼灸臨床取穴図解(小野田正、池田久衛)』『鍼灸集錦(鄭魁山)』

 『鍼灸経穴名の解説(高式国)』)

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

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