『会宗(えそう)』【芦屋・西宮 鍼灸香春】

【前腕後面。尺骨の撓側縁。手関節背側横紋の上3寸に取穴する】
三焦経は『陽池』『外関』『支溝』『四瀆』と、前腕の背側の真ん中を走行しますが、唯一『会宗』だけ
その列から少し外れて位置します。「会」も「宗」も聚まる、統べるくらいの意味がありますから、経絡の
支脈がここで集まり、本経に戻って『三陽絡』に繋がるといった意味なのでしょう。
本穴は耳鳴り、頭痛、五十肩、頚肩腕症候群、書痙など、肩~頚・頭の疾患に有効だとされます。手の
経絡、特に陽経(少陽、太陽、陽明の三経)は、どれも同様の効果があります。これは手(特に前腕)の
影響が、上腕 ⇒ 肩部 ⇒ 頚部 ⇒ 頭部へと波及するからです。前腕が回内すれば、それに引っ張られて
上腕骨も回内します。その結果、巻き肩状態を誘発して頚部の回旋を制限します。この状態が続くと
頚肩部の筋肉に不自然なテンションがかかるため、寝違えや五十肩、肩頚のコリなどの原因となります。

こうした連続性を古代の人々は「経絡」という言葉と概念で説明したのだと思います。
つまり、重要なのはどこの筋肉が原因となっているのかであり、それが小指伸筋や尺側手根伸筋である
なら、三焦経が有効であるということです。全部の経絡に刺鍼しても、まあ効かないことはないですが…。

(『鍼灸経穴名の解説(高式国)』『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』
『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』『鍼灸臨床取穴図解(小野田正、池田久衛)』
『鍼灸集錦(鄭魁山)』『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』)
芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】


