『天池(てんち)』【芦屋・西宮 鍼灸香春】

 【前胸部。第4肋間。前正中線の外方5寸に取穴する】

 天泉同様、こちらもあまり使われないツボ『天池』についてお話しします。

 上の両穴にはそれぞれ「池」「泉」といった水に因んだ名前がついています。肘にある曲沢にも

「沢」の字が入っているので、やはり水繋がりといえます。

 経絡は水の流れ、つまり河川に喩えられることが多いため、このように水に由来する文字が多く使われ

るのですが、「池」「泉」は水のたまる所の意があるのに、それがなぜ心包経なのかが不明です。

 これが肺経なら『黄帝内経素問』に「肺は水の上源、腎は水の下源」とありますから、まだ分かります。

乳汁(母乳)のことだといわれることもありますが、それだと女性だけですし、心包経である理由は説明が

つきません。『黄帝内経霊枢』では経絡というのは経隧(血管、血流)だとされていますから、動脈血の

事を指しているのかもしれません。

 

 【主治・効能】

・胸満熱鬱を治す。腋下腫、上気、寒熱、眼のカスミ、臂痛、痎瘧

・頭痛、四肢不挙、腋窩腺炎、心外膜炎、心臓肥大、心室鼓脹、総静脈充血を誘発する原因となる症状

・乳腺疾患、心臓病、肺炎、気管支炎、喘息、咳嗽、呼吸困難、肋膜炎、肋間神経痛

 腋窩腺炎、精神神経症一切(ノイローゼ、神経衰弱など)

・胸膈煩満、脇肋疼痛、脇下腫痛、心悸亢進、心窩部痛、乳腺炎など

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』

 『鍼灸集錦(鄭魁山)』『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』

 『鍼灸経穴名の解説(高式国)』)

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