『天池(てんち)』【芦屋・西宮 鍼灸香春】

【前胸部。第4肋間。前正中線の外方5寸に取穴する】
『天泉』同様、こちらもあまり使われないツボ『天池』についてお話しします。
上の両穴にはそれぞれ「池」や「泉」といった水に因んだ名前がついています。肘にある『曲沢』にも
「沢」の字が入っているので、やはり水繋がりといえます。
経絡は水の流れ、つまり河川に喩えられることが多いため、このように水に由来する文字が多く使われ
るのですが、「池」や「泉」は水のたまる所の意があるのに、それがなぜ心包経なのかが不明です。
これが肺経なら『黄帝内経素問』に「肺は水の上源、腎は水の下源」とありますから、まだ分かります。
乳汁(母乳)のことだといわれることもありますが、それだと女性だけですし、心包経である理由は説明が
つきません。『黄帝内経霊枢』では経絡というのは経隧(血管、血流)だとされていますから、動脈血の
事を指しているのかもしれません。

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』
『鍼灸集錦(鄭魁山)』『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』
『鍼灸経穴名の解説(高式国)』)


