『天窓(てんそう)』【芦屋・西宮 鍼灸香春】

【前頚部。胸鎖乳突筋の後縁で、甲状軟骨上縁と同じ高さに取穴する】
本穴は首の胸鎖乳突筋の真ん中くらいに位置するツボで、前から『人迎(胃経)』、『扶突(大腸経)』と
並んで、最後に『天窓』と来ます。これ、松元四郎平先生の本では “前縁” となっていますが、教科書的には
“後縁“ で間違いありません。
胸鎖乳突筋は、耳の付け根の乳様突起あたりから鎖骨へ向けて走行する筋肉で、『北斗の拳』みたいな
漫画ではかなり強調して描写されていますね。歯を食いしばるような動作やウェイトリフティングのような
力む動作をする時によく緊張します。過緊張を起こすと首コリ、肩こりを引き起こし、胸郭出口症候群など
の遠因となります。ちょうど、肩を竦めたような姿勢になり、巻き肩などの原因にもなります。


つまり、ツボにはそれぞれ色々な効果があるのですが、ただ効果を覚えているだけでは不十分で、症状や
疾患の原因を理解して用いないと意味がないということです。単に顎関節症に効くというだけなら側頭部の
ツボや『頬車』などの顎のツボ、『上関』『下関』なども候補になりますが、どのような理由から発症して
いるのかを想定しないと、成果は上げにくいということです。

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』『鍼灸集錦(鄭魁山)』
『鍼灸経穴名の解説(高式国)』『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』)
芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】


