【お知らせ】
12月24日 ブログに【抑肝散、抑肝散加陳皮半夏】を追加しました。
更年期障害などでイライラするタイプによく使われる漢方薬だというのは『加味逍遙散』ともよく似ていますが、本方の場合はイライラの程度が強く、怒りにまで達している状態です。
ベースになっている状態も同じく「血虚」で、この際に発生する「虚熱」の程度や分量が多く、「肝火」の状態にまで至っているので、この強烈な熱量がのぼせて怒りになっているというわけです。怒りだけでなく、肩こりや頭痛、不眠、難聴、めまいなどの遠因にもなります。
また「血虚」があるため、筋肉を栄養できず、潤いが不足するため、余計な緊張や引き攣り、痙攣を引き起こし、腰痛や寝違え、頚部捻挫などの直因になり、坐骨神経痛や肋間神経痛を誘発します。
本方はこれらの症状になら何でも効くというわけではありません。「血虚」があるかどうか、その程度がどれくらいかを診て、漢方薬の適不適は判断されます。これを「証」といいます。
ご興味のある方は、ぜひご一読ください。