
【三焦経。前腕後面。橈骨と尺骨の中点。肘頭の下5寸に取穴する】
『四瀆』の「瀆」とは、大きな「溝」という意味で、水の通り道を示します。三焦経は、それ自体が
「決瀆の官」と呼ばれ、「水道通調」の作用があるとされます。「水道通調」とは水の流れを保つという
意味です。
そう考えると『液門』『中渚』『陽池』『外関』『支溝』『四瀆』『天井』ときて『清冷淵』と、
ツボに水に因む命名が多いのも頷けます。
耳鳴りや難聴のような聴覚障害には水分代謝が絡むことが多くありますが、三焦経は経絡が耳周りに
分布していることもあって、大変有効です。

【主治・効能】
・潤し、通じさせる(疎通)効果。呼吸気短、暴瘖耳聾、下歯齲痛などを治する
・上膊~前膊神経痛・痙攣・萎縮、聴覚器麻痺、舞踏病、急性舌骨筋麻痺、不眠
四肢の運動神経麻痺、肘挙がらず、下歯齲痛、間歇熱など
・頭痛、脳充血、脳貧血、不眠、下歯痛、ムチウチ、頚肩腕症候群、五十肩、橈・尺骨神経痛、書痙
自律神経失調症、耳鳴り
・頭痛、耳鳴り、歯痛、聾唖、上肢の腫痛・麻痺など
・テニス肘。手三里から四瀆へ向けて響かせる。
肩こり。腕の回内・外ができない場合、四瀆から指先へ向けて刺鍼
(『鍼灸経穴名の解説(高式国)』『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』
『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』 『鍼灸集錦(鄭魁山)』
『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』)
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