『頭臨泣(あたまりんきゅう)』 【芦屋・西宮 鍼灸香春】

【胆経。頭部。前髪際から5分。瞳孔線上に取穴する】
『正営』『目窓』『頭臨泣』などは瞳孔線上、縦に一直線に並ぶツボです。それぞれ精神神経症、眼病、
鼻水鼻詰まりに効果があるとされ、各ツボに特色がありますが、頭痛、耳鳴り、メマイといった頭の疾患、
特に感覚器の異常に効果が高いのは共通しています。胆経という経絡が自律神経系の異常を反映しやすい
ので、そのためかもしれません。
そういえば同じ胆経の足のツボに同名の『足臨泣』があります。こちらも頭痛や耳鳴り、メマイなどに
使うのですが、私は胆経の働きが悪い時に使います。詰まって停滞し、通りが悪いとみた際、例えば
脇腹や鼠径部、季肋部、頚部などの動きが悪い、圧痛があるなどの時です。
逆に脇腹が緊張しているからといって本穴は使いにくいので、『足臨泣』の方が現実的です。

こうしてみると使い勝手の悪いツボのように思われる『頭臨泣』は、確かに汎用性では『足臨泣』に
劣るかもしれませんが、逆上せた熱を発散させ、循環させるという意味では本穴の方が効果的です。
頭に熱がこもっているような方の場合、私はよく深めに10分ほど置鍼してスコッと抜いてしまいます。
このような手技を「瀉法(シャホウ)」といい、停滞している熱を体外へ排出する時や循環を促す際に
使われる技術です。その意味で本穴の趣旨によく合致しているといえます。
(『鍼灸経穴名の解説(高式国)』『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』
『鍼灸集錦(鄭魁山)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』)
芦屋・西宮 鍼灸 香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】





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