『京門(けいもん)』【芦屋・西宮 鍼灸香春】

 【胆経。側腹部。第12肋骨端下縁に取穴する】

 『京門』は腎の「募穴(ボケツ)」にあたります。「募穴」というのは、その臓器に最も近い位置にある

ツボを指して呼びます。つまり体表から腎臓に一番近いツボが、本穴だということです。転じて臓腑に直接

影響できるツボと意味づけられています。

 「腎」は水を主る臓ですから、本穴の効果も水の流れや不足、過剰に対応しています。下痢便秘

小便不利嘔吐などの症状に効果があります。また、腎そのものの疾患による機能低下にもよく用いられ

ますし、腎がある腰部の冷え冷痛にも有効です。そして面白いのは虫下しのツボでもあるという所です。

特に十二指腸虫に有効だとされているのですが、これは十二指腸が腎臓の近くに位置するからでしょう。

 

 東洋医学的には「陰病は背部兪穴、陽病は募穴に現れる」といいますので、当院では腎の熱などによる

疾患や機能低下のケースに『京門』を、腎の水による冷えなどの場合には『腎兪』をと使い分けています。

こうした陰陽の乱れによる疾患に対処する時、両穴を金と銀の汎用太鍼で “通す” ことで施術します。

金と銀の、異種金属による電位差を利用した微弱通電療法で、かなり敏感な方なら微かな電流を感じる程度

なのですが、筋肉の起始と停止に使うことでその緊張を緩めることもできます。

 

 【主治・効能】

・中耳炎(慢性)

・大・小腸、膀胱、腎、肩、背中、腰、大腿の疾患を治する

・殺虫。肝臓、腎臓の病を主る。溜飲、嘔吐、消化不良、腸疝痛、肋間神経痛、腰痛、背部悪寒など

・腎疾患。肝胆疾患。胃腸疾患(嘔吐、消化不良、腸疝痛、下痢便秘など)、蟲下し(十二指腸虫)

 肋間神経痛、腰痛

・腹脹、腹痛、腸鳴、泄瀉、小便不利、腎炎、腰膝部の冷痛など

 

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』

 『鍼灸経穴名の解説(高式国)』『鍼灸集錦(鄭魁山)』

 『慢性病の漢方・鍼灸療法(藤平健ほか)』)

芦屋・西宮 鍼灸 香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

 

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【はり灸専門】

芦屋市大原町の鍼灸院。JR芦屋駅より徒歩6分。東洋医学(鍼灸、漢方)で、首コリ、肩コリ、五十肩、腰痛、ぎっくり腰、膝痛、季節の不調、自律神経失調症、頭痛、耳鳴、めまい、鬱、不眠などに対応します。芦屋、西宮、東灘、灘区、神戸、宝塚などで鍼灸院をお探しの方へ。

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