『風市(ふうし)』【芦屋・西宮 鍼灸香春】

【胆経。大腿外側。直立して腕を垂らし、手掌を大腿部に付けた時、中指の先端が当たる所に取穴する】

 「諸風を治す」といわれ、風邪による疾患にとって重要となるツボです。

 風邪の病というのは、麻痺知覚障害、掻痒、引き攣り、中風、脚気、半身不随などの疾患を指します。

これらの病は風に吹かれて身体を守る衛気が消し飛んでしまい、血(ケツ)や水(スイ)が循環しなくなって

発症したものがほとんどです。その意味では外から吹かれた風の影響で発症した症状には適応しますが、

逆にいうと、内から発症した風の病(内傷)によるものにはあまり効果がないとされます。

 ツボひとつについても、この辺りを見極めて用いなければよい効果は出せないのです。

 

 【当院での経験】

 当院では胆経の緊張を見る時に使います。大腿筋膜張筋のすぐ後ろに位置するため、反応が出やすく、

圧痛をよく感じます。このような場合に頭痛肩こり、浅呼吸などがあれば胆経症状とみて足臨泣

チェックしてみたりします。

 臨床的には膝関節炎O脚などにも使いますが、特に坐骨神経痛に効果的です。痺れや麻痺には利かせ

にくいですが、足の外側(胆経ライン)に痛みが出やすい時などにゆっくり刺入して、心地よく響かせ

れば数回で痛みは抜けます。

 

 【主治・効能】

・偏枯麻痺、湿痺、中風不語を治す

・半身不随、膝関節痛

・風寒湿痺、蕁麻疹、全身掻痒、神経性皮膚炎、下肢の腫痛・麻痺、半身不随、脚気。

 風湿を駆逐し、筋骨を強壮にする

 

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』

 『鍼灸経穴名の解説(高式国)』『鍼灸集錦(鄭魁山)』

 『経穴の使い方・鍼の刺し方(鍼灸素霊会)』)

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

 

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【はり灸専門】

芦屋市大原町の鍼灸院。JR芦屋駅より徒歩6分。東洋医学(鍼灸、漢方)で、首コリ、肩コリ、五十肩、腰痛、ぎっくり腰、膝痛、季節の不調、自律神経失調症、頭痛、耳鳴、めまい、鬱、不眠などに対応します。芦屋、西宮、東灘、灘区、神戸、宝塚などで鍼灸院をお探しの方へ。

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