『地五会(ちごえ)』【芦屋・西宮 鍼灸香春】

【胆経。足背部。第4・5中足骨間。第4中足指節関節近位の陥凹部

 肩こりから腰痛膝の痛み、O脚足の無力などによく効く名穴臨泣がそばにあるため、いまいち

有名になれないツボが本穴『地五会』です。

 たしかに目立たないツボで、鍼灸師でさえ存在を忘れてしまうようなツボですが、実は東洋医学的には

重要な位置づけの経穴になります。

 「地」というのは “下” の意で、“陰” や “足部” の意味があり、「五」は五つの経絡を指し示します。

それらが出会うというので「会」を字を合わせて『地五会』と名付けられています。

 この五つの経絡というのは足背部を走行する脾経、肝経、胃経、胆経、膀胱経の五経をいうのが普通ですが、

胆経とそれ以外の五つという意味で解釈されることもあり、五経に腎経を加えた六経が合流するという意味に

取られることもあります。

このような性質を持つツボのため、足部の疾患、特に足趾の痛みなどによく用いられますが、他経と併用する

ことでその効果がさらに高まるとされます。

 また、胆経は少陽経に属しますから、首肩から側頭部にまで上った胆経の熱を処理する際にも用います。

そのため、首肩のコリ耳鳴り、肋間神経痛にも効果的です。

 

 【当院での経験】

 当院でも足部の神経痛足裏の腱膜炎に対しては、井穴刺絡などを併用して効果を上げています。反対に

適応症に挙げられるリウマチ内反小趾や外反母趾に対しては、別の技術の方がよく効いています。

 耳鳴りの方は数例ですが、『耳門』『手三里』『翳風』などと併用して、程度が半分以下になったことが

あります。

 

 【主治・効能】

・リウマチ性・慢性流行感冒性足趾炎、神経痛、五趾の不全、肋間神経痛、唾血、乳腺炎

・リウマチ、足背炎、足背部神経痛、下肢厥冷、肋間神経痛、唾血、乳腺炎

・目赤腫痛、腋下腫痛、吐血、足背腫痛・しびれ

 

 (『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』

  『鍼灸臨床取穴図解(小野田正)』『鍼灸集錦(鄭魁山)』)

  芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【はり灸専門】

芦屋市大原町の鍼灸院。JR芦屋駅より徒歩6分。東洋医学(鍼灸、漢方)で、首コリ、肩コリ、五十肩、腰痛、ぎっくり腰、膝痛、季節の不調、自律神経失調症、頭痛、耳鳴、めまい、鬱、不眠などに対応します。芦屋、西宮、東灘、灘区、神戸、宝塚などで鍼灸院をお探しの方へ。

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