『商陽(しょうよう)』【西宮・芦屋 鍼灸香春】

【大腸経井穴。手の示指末節骨の爪甲角の外方1分に取穴する】

 大腸経は肺経とペアになる経絡で、その肺は皮膚と深く関係します。例えば呼吸器系の弱い方は肌も

弱い傾向にあります。と同時に便秘がちの人も肌が荒れやすい傾向にあります。

つまり人体では肺=皮膚=大腸という図式が成立しているといえます。

 もちろん大腸は消化器の一部であり、消化吸収や食べカスを大便として輸送する機能も備えています。

この作業は胃と共同して行われ、家族関係にあるため、同じく陽明経というグループに所属しています。

 『商陽』はその始まりのツボにあたり、刺絡という技法で数滴の出血をさせることで胃腸の熱を抑える

ことができます。熱性便秘過食に効果的なので、ダイエット肥満対策に有効です。

 大腸経は顔面部まで及んでいるため、腸の熱が強い場合に鼻や口の周囲に発疹ができることがあります。

過度の飲酒や辛いものを大量に食べたりした時などによくできます。こういう時に本穴が役に立ちます。

同じ意味で顔面部の炎症下歯の痛みなどに有効です。当院では刺絡やお灸で処置しています。

 また、本経は頚を通過するため、経絡の通りが悪い時は頚の筋肉が緊張してしまい、頭部の水分循環が

悪化することがあります。そのために発症する耳鳴り耳聾には、詰まりを取り除く井穴が効果的です。

そしてなぜか緑内障にも有効だとされています。おそらく同様の理由だと思われます。ただ、緑内障を

処置する時は右目なら左の『商陽』と、対側に取穴することがポイントです。これは経絡が鼻の下で

反対側へ伸びて、左右大腸経が交差しているためです。

【主治・効能】

・面部の組織炎、口筋萎縮、口腔炎、下歯痛、耳聾、耳鳴肩背部の疼痛、緑内障(青盲)

・面部の組織炎(皮膚病、おでき、面皰など)、口筋萎縮、口腔炎、下歯痛、耳聾、耳鳴

 緑内障(青盲)、頭痛・風邪の熱に瀉血

熱病、中風、咽喉腫痛

・中風、昏迷、耳鳴り、耳聾、充血、歯痛、流行性耳下腺炎、咽喉腫痛、発熱無汗、腹痛+嘔吐下痢

 扁桃腺炎など

・頚項、喉、歯の諸疾を治す。心下満を治する

(『鍼灸孔穴類聚(松元四郎平)』『経絡経穴の近代的研究(濱添圀弘)』

 『鍼灸臨床取穴図解(小野田正、池田久衛)』『鍼灸集錦(鄭魁山)』

 『鍼灸経穴名の解説(高式国)』)

芦屋・西宮 鍼灸香春(こうしゅん)【JR芦屋徒歩6分】

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